曝されたお尻 03


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バシッ!!

 そんな彼女の頑張りを嘲笑うように女教師の3発目が放たれる。

「アァァァァぁぁぁ」
 緑子の目がカッと開き、頬から脂汗が垂れ落ちる。
 あれほど足を開いているというのにバランスを崩し片足が床に付きかける。
 明らかに今までの2発とは様子が違っていた。

「終わりのわけないでしょう。罰は5回と決まっています。女子だから回数が少ないと思ったら大間違いよ」
 女教師は緑子のお尻を見ながらそういった。

「うわぁ、痛そう」
 3発目の打撃を見ていたクラスメートから悲痛な声が上がる。
 何があったのか気になった悠斗は教師に気づかれない程度に首を回し緑子のお尻を確認した

『女の子相手になんてことを』
 彼女のお尻に残る2本の赤い線を見て悠斗も3発目になにが行われたのかようやく理解した。
 線の数は先ほどと変わっていない。
 だが、お尻の真ん中につけられた太い横線はもう一つの線より赤みが強く腫れ上がっていた。
 つまり女教師は一度叩いた線を狙い打ったのだ。
 悠斗もこの打ち方を受けた経験がある。
 燃えるような痛みが残る場所をまた叩かれる衝撃は言葉に表せないものだった。
 足先から頭の天辺まで電気が走る独特の感覚。
 男子でもこれを受けると半分は崩れ落ちるほどの痛みだった。

「ハァ、ハァハァ。あと、にか」
 荒い息を出しながら緑子が何か言おうとするが言葉にはならない。

「そうよ。あと二回」
 女教師は右腕を大きくしならせる。

バチッ!!
 またも同じ場所。女教師が持つ物差しは寸分の狂わぬコントロールで一番腫れ上がった横線へと打ち込まれた。

「かはぁ」
 もはや尻に力を入れることも出来ないのか。
 物差しはまるで餅に箸を押し込むように深々と緑子のお尻にめり込んでいた。
 
「ふん」
 女教師はゆっくりと剥がすように物差しをお尻から離す。
 すると先ほどよりさらにど更にどす黒く腫れ上がった無残なお尻の横線が浮き出る。

「う、うう」
 突然、緑子がプルプルと震えだす。
 その震えは下半身から発生し、体全体へと広がっていくようだった。
 悠人は緑子の様子を見てやばいと思った。
 こんな状態になった男子は何人も見てきたからだ。
 緑子は女子のため、チンコで判断は出来ない。
 実際に割れ目を見ても大した変化はない。
 しかし今の緑子の反応は間違いない。これは股間に力が無くなり漏らす前兆だった。

 クラスメートも気がついたのか、誰もが緑子の股に視線を集中させていた。
 耐えてくれという願い。そして女の子がおしっこを出す瞬間が見たいという邪な願いが入り乱れる

 悠人も緑子の割れ目をじっと見ていた。
 いくら緑子の心が強いとは言え、こんなところで漏らして耐えられるはずがない。
 もし、このまま漏らせば終わりだ。

「歯を食いしばりなさい」
 そんな様々な感情が教室内を覆う中、女教師が冷たい声を出す。
 その声はたとえ漏らしそうになっていても手加減はしないといっているようだった。

「はい」
 緑子が最後の気力を振り絞るように大声で返事をする。

「いい返事ね」
 女教師がそう言いながら物差しを持った手を大きく振り上げる。 
 ぶーんとこれまで聞いた最大級の風切り音を鳴らしながら、物差しが緑子の柔らかそうなお尻に迫る。

 バチィィィィィ!!!

 容赦ない音が鳴り響く。
 もちろん音の発生源は緑子の生尻だ。
 物差しは女教師が狙った通り1番太く繰り返し叩かれた赤い線を見事に捉えていた。

 物差しが離され「うぐぐぐ」と緑子はうめき声を上げる
 与えられた衝撃に耐えようとしているようだった。

「あ、」
 推移を見守っていた悠斗が思わず声を上げる
 先ほどからずっと見ていた緑子の割れ目に変化が起こり始めたからだ。
 やや赤みを帯びた綺麗な割れ目がピクピクのひきつき始める。

「おい、あれ」
 クラスメートも異変に気がついたのかざわざわと騒ぎ出す
 もう駄目だ。誰もがそう思ったその瞬間。

「しっかりしろ!!」
 悠斗が大声を出す。
 それに反応するかのように緑子の股がキュと閉まる

「う、うるさいわね。わかっているわよ」
 喋るだけだけでもお尻が痛むはずなのに緑子は悠人のほうを見ながら毅然とした声を出した。
 これほどの辛い体験をしたばかりだと言うのに彼女の雰囲気は今までの変わっていなかった。

「ははっ。それはよかった」
 悠斗は緑子と視線を合わす。
 すると彼女はニコリと笑う。
 未だに下半身は丸出しだと言うのに彼女は確かに笑った。
 何が楽しいのかわからない。分からないが何か一種の達成感みたいなものを悠人は感じた。

「なにをしているですか。あなたも早くズボンとパンツをおろしなさい」
 なんとなくいい雰囲気になっている二人に苛ついたのか女教師が不機嫌な声を出す。

「おい、あっちを……」
 悠人は緑子に向かって『恥ずかしいから見るなよ』と言おうとしたが途中で思いとどまる。
 緑子に見るなというのは簡単だ。だがそれでは筋が通らない。
 なぜなら悠斗は緑子の恥ずかしいところを散々見てしまったからだ。
 俺は見てしまったがお前は見るなとはとても言えない。
 そんな矛盾をすんなり受け入れるほど悠人の心は小さくなかった。
 覚悟を決めた悠斗は男らしく緑子が見ている前でパンツを下ろし、同じ罰を受けた。

 

エピローグ
 翌日
 朝のグラウンドに男女の応援の声が轟く。

「悠斗。そこだ。今日こそめくってしまえー」
「男子最低。緑子がんばれー」

「これでどうだ」
 悠斗の手がまるでボクシングのジャブのごとく細かく放たれる。

「ははっ。甘い甘い」
 スカートをひらひらさせながら、これまたボクシングのバッグステップのように緑子が素早く距離を取る。

「くそ、早いな。全然スカートに届かねえ」
 悠斗が舌打ちをしながら距離を詰めるため走り出す。

 スカートを捲ろうとして頑張る悠斗。女子離れした運動センスでかわし続ける緑子。
 普段と何ら変わらない光景がそこにはあった。
 むろんクラスの誰もが緑子のパンツは見ているし、お尻を見ていないものすらいない。
 最前列にいた数人の男子に至っては、ツルツルなあそこの形やお尻の穴までばっちり見ている。
 だが誰一人としてその話題をするものはいなかった。
 いや、影ではされていただろうが表立ってやる生徒はいない。
 それだけ緑子という生徒はクラスから愛されていた。
 見てしまったことは仕方がない。ならせめて昨日は何もなかったことにしよう。
 誰が最初に言い出したのかわからないが、その意見に反対するものは一人としていなかった。

「はははっ。今日も悠斗の負け。残念でしたー」
 大の字にひっくり返る悠斗を見て一斉に笑い声が上がる。
 釣られて緑子と悠斗も笑う。
 二人はクラスメートの思いに感謝しながら普段と変わらないスカート捲り勝負を楽しんだ。

終わり


 
 

for / 2015年01月25日
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